TFT LCD モジュールの見積依頼に含める情報
有用なTFT LCDモジュールの見積依頼(RFQ)は、ディスプレイと搭載機器の要件を結び付けます。 用途、寸法、ホストインターフェース、光学・タッチ要件、環境、数量、日程を明記してください。入手済みの図面やデータシートを添付し、不明な項目は未確定として示します。
そのまま使えるLCDモジュールの見積依頼テンプレート
この表をプロジェクト概要にコピーしてご利用ください。必須要件と希望条件を区別すると、サプライヤーが既存モジュール、改造アセンブリ、カスタム開発のどの方法が適切かを検討できます。以下のインターフェースや技術名は選択肢の例であり、推奨構成ではありません。
| 見積依頼の項目 | 要件の記入内容 |
|---|---|
| 用途とプロジェクト段階 | 搭載機器、使用環境。構想、試作、EVT、DVT、PVT、量産、または置き換え。 |
| サイズと解像度 | 対角サイズ(インチ)、画素数、横向きまたは縦向き。 |
| 機械的な制約 | 外形の幅 × 高さ × 厚さ、表示領域・可視領域、取り付け部とコネクタのクリアランス。 |
| 表示方式 | TN、IPS、VA、または提案可。想定する視認方向。 |
| 表示インターフェースとホスト | SPI、MCU、RGB、LVDS、MIPI DSI、または未定。プロセッサの型番とOS・ファームウェア環境。 |
| タイミングと初期化 | 色深度、目標リフレッシュレート、ホストが対応するタイミング、リセットと初期化の情報。 |
| 輝度と視認条件 | 目標値(cd/m²またはnits)、屋内・屋外の使用、周囲光、視野角。 |
| バックライトと電源 | 電圧・電流、調光方式、電力予算、目標寿命、利用可能な放熱経路。 |
| タッチ機能 | なし、抵抗膜式、または静電容量式。コントローラ・インターフェース。手袋、水、スタイラス、マルチタッチの要件。 |
| カバーレンズと接合 | 厚さ、形状、印刷、開口、表面処理。エアギャップ、光学接着、または未定。 |
| コネクタとFPC | コネクタの識別情報、ピッチ、ピン割り当て、接点面、FPCの引き出し方向、長さ、曲げ経路。 |
| 電気的要件 | ロジック電源とI/O電源、バックライト電源、電流制限、LCD・バックライト・リセット・タッチのシーケンス。 |
| 環境と適合性評価 | 動作・保管温度範囲、湿度、曝露条件。必要な試験と合否基準。 |
| 文書と適合要件 | 必要な仕様書、図面、報告書、材料宣言書、プロジェクトに適用される要件。 |
| 数量、ライフサイクル、予算 | サンプル・試験生産の数量、年間需要予測、量産継続期間、変更通知の要件、金型・NRE予算。 |
| 日程と添付資料 | サンプル納期、量産開始目標、提出ファイル名と改訂識別情報。 |
値が不明な場合は、「サプライヤーからの提案を希望」と記入し、満たす必要がある制約を示してください。例えば、ホストプロセッサが未選定ならインターフェースは未確定でも構いませんが、筐体が決まっている場合は機械的な制限寸法を明確にする必要があります。
使用状況を具体的に伝える
操作者が何を見て、どのように操作するかを説明してください。視認距離、屋内・屋外の使用、手袋や濡れた状態でのタッチ、稼働率、洗浄剤や薬品への曝露などが該当します。これらの条件によって、光学積層、タッチ調整、熱設計の検討、適合性評価計画が変わる場合があります。
産業用HMIでは、筐体と動作条件を示してください。車載HUDまたはPGUでは、光路の前提、虚像の目標、輝度損失、熱的制限を追加します。置き換え案件では、旧モジュールとホストシステムが許容できる変更内容を明記してください。
設計の成立を左右する制約を明確にする
機械的適合: 対角サイズだけでは、外形寸法、表示領域、FPC位置は決まりません。筐体が確定している場合は筐体図面を添付してください。資料のある7インチ1024×600モジュールの例を実際の構成で比較し、搭載機器に必要な相違点を示します。
ホストとの互換性: プロセッサ型番と利用できる表示出力を提示してください。MIPI DSIではレーン構成と初期化への対応を確認します。どのインターフェースでも、タイミング、電圧、コネクタのピン配置、ソフトウェア対応の検証が必要です。候補の絞り込みにはMIPI・LVDS・RGBの比較を、技術的な確認にはインターフェース詳細ガイドをご利用ください。
光学積層: 輝度だけでは日光下の視認性を判断できません。周囲光、カバーレンズの表面処理、接合構造、許容電力と熱的余裕を明記してください。見積もりが想定アセンブリ全体を対象とするよう、初回の依頼からタッチ機能とカバーガラスを含めます。
適合性評価: 実際の筐体、気流、周囲温度、必要な環境試験や電気試験を説明してください。試験条件と合格限界が決まっていれば提示します。RoHS、REACHなどの文書要件は明記してください。証明書や試験を要求したことは、そのモジュールがすでに要件を満たしている証拠にはなりません。
動作温度と保管温度を区別してください。単に「産業用グレード」と指定するのではなく、関係する湿度、結露、塩水噴霧、UV、薬品への曝露を示します。熱衝撃、湿熱、振動、ESD、落下、UV劣化を試験計画に含める場合は、サプライヤーが同じ要件を検討できるよう、プロジェクトの条件と合否判定基準を添付してください。
供給の継続性: サンプル納期と想定する量産継続期間を区別してください。商務面の検討前に、変更通知、代替パネル、検査、ラベル、梱包、ロット追跡の要件を示します。
未確定事項の解決に役立つ資料を添付する
- 既存モジュール: 現行データシート、型番、関連写真。特に置き換えや不具合の検討で重要です。
- 機械アセンブリ: 筐体・前面カバーの図面、コネクタ詳細、FPC経路またはクリアランスの略図。
- ホスト側の電子回路: プロセッサ・インターフェース情報、関連する回路図部分、入手済みのタイミング・初期化データ。
- 光学と検証: カバーレンズ要件、目標の視認条件、信頼性計画、合否基準。
各ファイルに部品番号またはプロジェクト識別情報と改訂番号を付けてください。保有する資料を送り、不足する項目は別に列挙します。書式を埋めるためだけに、未確認の値を確定仕様として示さないでください。
使用現場の問題では、症状が発生するタイミングと現在の設置条件を説明してください。写真は症状の把握に役立ち、ホスト、コネクタ、筐体の情報は調査すべき項目の特定に役立ちます。
より具体的な依頼に役立つ技術資料
標準TFT LCDモジュールを確認したうえで、カスタムTFT設計による変更をご依頼ください。製造用語については、モジュール組み立て、TFT-LCDアレイ工程、アレイ材料をご参照ください。これらのガイドは背景理解のためのものであり、互換性の検討は選定モジュールの管理された仕様書に基づいて行います。
LCDプロジェクト概要をお送りください
記入済みの項目と入手済みの資料を、会社名とプロジェクト識別情報を添えてsales@successlcd.comへお送りください。未確定の質問を明記すると、次の具体的な対応を検討できます。
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